第10回日本救急医学会総会・学術集会
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第10回日本臨床救急医学会総会・学術集会開催にあたって


第10回日本臨床救急医学会総会・学術集会  
会長  石井 昇
  

 当災害・救急医学教室が、光栄にも記念すべき第10回日本臨床救急医学会総会・学術集会を平成19年5月17、18日に神戸の地で開催させて頂くことにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 日本救急医学会は、医師部会、看護師部会および救急隊部会の三部会の形で開催されてきていましたが、平成3年に病院前救護体制の充実のために救急救命士制度が発足し、また日本救急医学会が日本医学会の分化会の1つであることなどから、看護部会と救急隊部会が独立することとなりました。
 本学会は、かかる経緯の中で医師、看護師、救急隊員及びコメディカル等が一堂に会し救急医療について広く学び、討論し、互いに向上させることを目的とした多職種合同の学会として平成9年7月に設立されました。第1回総会は平成10年に小濱啓次会長(川崎医科大学救急医学講座)のもとに開催され、その後毎年、定期学術集会において、病院前救護を含めた救急医療体制、救急診療の標準化、救急医学教育・研修など幅広く最新の研究成果、症例報告などを取り上げて会員相互の情報交換、討論を行ってきました。
 救急医療は医の原点と言われ、その重要性は高く、地域特性を生かした病々連携、病診連携に基づいた救急医療体制の構築が必要です。一方、最近の専門分化した診療体制の中で、救急科専門医と他の専門診療科医との連携、看護師、薬剤師、放射線技師、検査技師、理学療法士等とのチーム医療の構築なども重要な課題です。
 今回は、10年の節目としてこの10年を振り返るともに、医療改革や医師育成制度改革などの影響により、改めて救急医療の重要性が強調されつつある流れの中で、メインテーマを「根源的医療への再出発」とし、救急医をはじめとして救急医療関係者にとって、「人のいのちの大切さ」に最も貢献できる根源的医療である新たな救急医療の確立を目指すべき良い機会と考えます。
 第10回の総会・学術集会を実りあるものとするために、当教室員一同、開催準備に向けて努力しています。平時の救命救急医療の充実を図り、災害時にも適切な医療対応が実践できるように、多職種合同での発表や討論を通じて、国民の安全と安心に貢献できる意義のある集会・学術集会となることを願っています。
 阪神・淡路大震災から12年を経過し、皆様方のご支援のおかげでなんとか復興しました神戸の町に是非とも多数の会員の皆様方のご来神を心よりお願い申し上げますとともに、多数のご演題の申し込みを願っています。

 
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