第52回 日本病理学会秋期特別総会
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ようこそ和歌山へ

 和歌山県立医科大学は、創立60周年を迎えました。7年前に現在の紀三井寺キャンパスに統合移転いたしましたが、会場のダイワロイネットホテル和歌山は、和歌山県立医科大学が、創生期より約50年間、附属病院と学舎を置いた記念の場所に建設されています。(ホテル北側に、記念碑が建立されています)本学の記念すべき場所で、第52回日本病理学会秋期特別総会を開催させていただきますことは、和歌山県立医科大学病理学教室員一同、大変光栄にぞんじます。いたらない点もあるかとは存じますが、会員の皆様にとって、有意義なものとしていただくため、教室員一同努力させていただきます。
 和歌山県は、あまり知られていない、古い歴史のある観光地でもあります。和歌山県の医学・科学の歴史上の偉人として、全身麻酔を用い、始めて人体に手術を行った華岡青洲や、粘菌類の研究者で博物学の祖南方熊楠が有名です。いずれも記念館があります。学会参加を機会として、高野山、白浜温泉、那智の滝、熊野古道など、観光地としての和歌山県を是非お楽しみいただきたく存じます。
 森茂郎先生が、『秋期特別総会の50年−その果たして来た役割と今後−』として、第50回日本病理学会秋期特別総会抄録に秋期特別総会の歴史的役割と変遷について説明され、日本病理学会の将来展望と学術総会のあり方についての議論と、新たな転換への期待を述べておられます。これを受けて、学術委員会では、学術集会の活性化を目指し、改革案をとりまとめられました。今回の秋期特別総会では、可能な限りこの改革案を取り入れました。今までなかった、新しい試みと企画がありますので、以下に紹介させていただきます。
1) 学会会期に休日(23日木曜日は勤労感謝の日)を含め、勤務医が参加しやすいよう配慮しました。
2) 食事つきの企画を早朝(モーニングレクチャー)、昼食時(ランチョン)、夕食時(ウエルカムパーティー、コンサート、ナイトセッション)に設け、会場内で食事が3食可能としました。
3) 教育講演、診断に関連の深い企画を多数設けました。
4) 2会場平行して、異なる企画を設け、会員の選択肢を広げました。
具体的には、シンポジウムは並行して行われます。また教育講演、ワークショップ、ランチョンは2会場で異なるテーマで行います。
5) 市民公開講座を行い、病理医の社会的認知度を高める努力をいたします。
6) シャンソンの夕べ(ウエルカムパーティー)を学会前夜に、また会員によるコンサートや趣味の展示を行うなど、会員の親睦と交流の役割を、学術集会に加えました。
7) 異文化交流による病理学会の活性化を願い、シンポジウムやランチョンに学会員でない演者を加えました。ナイトセッションとして2団体との共同開催企画を加えました。A)日本臨床細胞学会近畿連合会主催:『病理診断としての細胞診―診断の統合と臨床対応―』B)日本顕微鏡学会関西支部共催『無染色で組織を観察できる新しい顕微鏡』です。

 和歌山県立医科大学は、紀伊半島に位置し、原因はまだ不明ですが筋萎縮性側索硬化症や、ウイルスが原因であるATL患者が多く発生しています。また林業県であり、職業病として振動病などの医学研究の歴史を持っています、また不幸な歴史として、和歌山市に染色産業があり、職業性膀胱がん患者が、日本で最も多く(200名近く)発生したことや、大阪府南部(泉南地区)にはアスベスト産業があったため、多くの中皮腫患者が和歌山県立医大附属病院で治療されたことなどについて、あまり知られていません。本秋期特別総会でも、これら和歌山県に特色ある疾患をテーマとしてシンポジウム又はワークショップを組みたいと考えたのですが、残念ながら取り上げることができませんでした。もう一度和歌山へお越しいただく機会を作りたいと考えています。

和歌山県立医科大学  
覚 道 健 一    



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