『ダイナミックな疾患モデル』
「ミトコンドリアから発生する活性酸素を起因とする老年性疾患・生活習慣病モデル動物」 石井 直明 (東海大学医学部基礎医学系分子生命科学)
「マウスモデルによるゲノム機能解析」 城石 俊彦 (理化学研究所GSC/国立遺伝学研究所)
「再生医療の細胞リソース---小児軟骨・胎盤・臍帯血・子宮内膜・月経血---」 梅澤 明弘 (国立成育医療センター研究所生殖医療研究部)
病気の根幹を追求し、俯瞰的に物事をみる総合の学問であるはずの病理学の現状は、その独自性を保とうとすればするほど科学の先端からは離され、その結果、異分野との対話を意識的に避け、孤立化する傾向を強めてきているのではなかろうかと思われる。違う視点から物事を見る「異分野の人々との交流」が重要ではなかろうか。その観点から、本シンポでは、城石俊彦先生(国立遺伝学研究所)、石井直明先生(東海大学医学部基礎医学系分子生命科学)梅澤 明弘先生(国立成育医療センター研究所生殖医療研究部)を講師にお招きした。 本シンポでは、「幅広い守備範囲」をキーワードに掲げた。若い病理学者はいろいろなことをやってもいいはずで、交流の場を作るためにはダイナミックな、魅力ある病理学の環境を作らねばならないと思う。時代に生き、時代を超えて存在するダイナミックな、懐の深い病理学こそ、まさに時代の要請である。 第52回日本病理学会秋期特別総会の世話人である、覚道健一先生の「広々とした病理学」の理念の下、本シンポは医学部学生、高校生にも解放される。まさに、「英断」である。