|
過去においては、病理診断=組織診という考え方でありましたが、現在の病理診断には組織診と細胞診があるといっても反論する病理医はほとんどいないであろう思われます。細胞診はスクリーニング検査として発展してまいりましたが、臨床医学全般の広い分野で応用されるようになり、細胞診断のみで手術あるいは種々の治療へのゴーサインが出されるなど、積極的に病理診断の一部として活用されるようになってまいりました。したがって、病理医、殊に診断病理医は、病理診断の一部である細胞診を理解していなければなりませんし、細胞診ができなければ、病院での診断医としての仕事は厳しいものになるといっても過言ではありません。また細胞診は組織診と密接不可分、且つ互いに補完しあう関係にあるといえますので、細胞診の長所あるいは短所を熟知しておくことは、組織診断、延いては病理診断の精度向上の一助となります。
このように細胞診は病理医にとって,避けて通れない病理診断の一つのツールとなっていますので、病理専門医、細胞診断専門医を目指す医師および細胞診断の最大のパートナーである細胞検査士の皆様を対象に、1)スクリーニングと診断 2)細胞診実務と細胞診試験. などをテーマとした『組織診断から見た細胞診断』と題する細胞診講演会を企画いたしました。講師は、婦人科:三上芳喜先生(京都大学)、乳腺:森谷卓也先生(東北大学)、泌尿器:金城満先生(新日鉄八幡記念病院)にお願いしています。細胞診専門医試験に参考となる細胞の見方と対策などの話が聞かれるものと期待するとともに多数の方々のご出席をお待ちしています。
|